インプラント治療 噛む力と笑顔を取り戻すインプラント治療
歯を失ったままにしておくと、噛みにくさが続くだけでなく、将来的に全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。
当院のインプラント治療では、骨や歯茎の状態をしっかり検査し、専門チームが連携して安全に歯の機能を取り戻します。チタン製の人工歯根を骨に固定することで、硬い食べ物もしっかり噛めるようになり、見た目も自然に近い仕上がりが期待できます。
まずはカウンセリングで現在のお口の状態を確認し、生涯にわたって健康な口元を守るための第一歩を踏み出しましょう。
インプラント治療 インプラントとは
インプラントとは、歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工の歯根を埋め込み、その上にセラミックなどの人工の歯を固定する治療です。
人工の歯根が骨としっかり結合することで、天然の歯に近い力で噛むことができます。入れ歯やブリッジと違い、まわりの歯を削らずに機能を回復できるのが大きなメリットです。
インプラントの基本構造と素材
インプラント体は骨と親和性の高いチタン、アバットメントと上部構造は、チタン、ジルコニア、セラミックスなどが使用されています。
入れ歯・ブリッジとの違い
インプラント治療 インプラントのメリット
健康な歯へのダメージがない
インプラントは他の歯を削る必要もなく、歯がないことによって負担をかけることもないため、他の歯のダメージを心配する必要がありません。
もともとの歯と変わらない機能性がある
歯茎にしっかりインプラント体を埋め込んでいるため、もともとの歯のようにしっかり噛んで食事を楽しむことが可能です。
歯茎や骨が健康に保てる
咀嚼による刺激がないと歯茎や骨は徐々に退化します。インプラントはその退化を防ぎ、長く健康を維持できます。人工歯部分は汚れや着色に強く、審美性にも優れています。
インプラント治療 インプラントのデメリット
保険が適用されないため高額医療になる
インプラントは健康保険が適用されない自由診療です。治療に関わる費用はすべて自己負担となるため、入れ歯やブリッジと比べ治療費が高額になります。
インプラントの全国平均相場は1本あたり330,000〜440,000円(税込)程度です。
天然歯の治療とは違い治療期間が長く、最短でも3ヶ月
インプラントの大きなメリットの一つは、違和感が少なく、天然の歯のようにしっかり噛めることです。ただし、そのためにはインプラントと骨がしっかり結合する必要があります。
インプラントと骨が結合するには、通常3〜6ヶ月ほどの時間をかけてゆっくり進みます。さらにその後、被せ物(上部構造)を作るのに1〜3ヶ月必要です。
そのため、インプラント治療はどうしても治療期間が長くなるのが特徴です。
| 治療期間 | 約3〜12ヶ月 |
| 通院回数 | 約5〜10回 |
インプラント治療ができない場合がある
インプラント治療は、すべての方が必ず受けられるわけではありません。特に、重度の糖尿病や骨粗しょう症の方は、治療が難しい場合があります。
骨がもともと弱い場合には、インプラントが骨としっかり結合しなかったり、手術後の治りが遅くなったりする可能性もあります。
ただし、糖尿病が薬でしっかりコントロールされている場合や、骨粗しょう症の薬を中断したうえで骨の硬さが十分にある場合には、治療が可能と判断されることもあります。
インプラント治療 当院のインプラント治療のコンセプト
名古屋イースト歯科・矯正歯科におけるインプラント治療のコンセプトは、患者様の長期的な口腔健康と全身の健康増進を優先し、新しい技術と豊富な経験を持つ専門チームによる包括的な治療を提供することです。
先ずは天然歯の保存、次にインプラント。
そして全身の健康寿命の向上
当院では「残せる歯はできるだけ残す」という方針を大切にしています。
そのうえで、どうしても失ってしまった歯に対しては、インプラントで噛む力を回復させ、健康寿命を延ばすことを目指しています。
歯を失ったままにしておくと、認知症や転倒、誤嚥性肺炎のリスクが高まるといわれています。インプラント治療を通じて「噛める状態」を維持することは、生涯にわたり全身の健康を支えることにつながります。
徹底したリスク診断と個別化された事前の予防計画と治療計画
当院では、病気が起こる前の段階からリスクを評価し、原因が細菌によるものか、噛み合わせなどの力によるものかをしっかり見極めます。そのうえで、結果に基づいた適切な予防策や治療方法をご提案しています。
特にインプラント治療では、埋入前に歯周病菌の除去や噛み合わせの調整を行い、インプラント周囲炎(インプラントの歯茎に起こる炎症)のリスクをできる限り減らすことに力を入れています。
専門性の高いチーム医療
豊富な経験と専門的な技術
累計4200本を超える手術経験を持ち、症例数の多さに裏付けられた高い成功率を維持しています。経験豊富な歯科医師が知識と技術を生かし、高水準の治療を提供します。
新しい設備と安全な施術
極力、手術の痛みや腫れ、出血を抑えながら処置も行うよう努めています。専用オペ室で滅菌管理を徹底し、感染リスクを抑えています。
また、手術当日に仮歯を装着できるメニューもございます。
手術当日に仮歯を装着できる体制です。専用オペ室で滅菌管理を徹底し、感染リスクを抑えています。
長期的な安定性を重視した治療計画のご提案
部分的なケースは、「まずは天然歯の保存に努める」ことを目標にして計画のご提案を行います。また、周囲の歯の状況に応じて最適なインプラント治療計画をご提案いたします。
歯が全体的に抜歯にならざる得ないケース、広範囲に歯を失ったしまったケースは、すべてをオールオン4で対応するのではなく、APスプレッド理論などに基づき、将来的にインプラントが脱落しにくいよう慎重に判断しています。
もしオールオン4ではリスクが高いと考えられる場合には、5〜7本のインプラントを埋入する方法など、より安定したご提案を行います。
最も大切にしているのは、「長期的に安定する設計を目指した治療計画と予防計画」です。装着後も定期的なメンテナンスを重視し、10年間の保証制度で長期的な安心を支えています。
治療計画は患者様のご理解とご納得を大切に
また、セカンドオピニオンやサードオピニオンにも対応。客観的な情報をお伝えし、適切な治療選択をサポートします。
費用面では、デンタルローンの利用や医療費控除の活用方法もご案内します。経済的な負担をできるだけ抑えられるよう、一緒に検討しますのでご相談ください。
インプラント治療 治療の流れ
インプラント治療の流れとしては、下記のような流れで進行します。
STEP1 カウンセリング
通常の歯科治療とは異なる点もあるため、疑問や不安は事前に解消しておくことが大切です。
STEP2 施術前の検査
STEP3 治療の計画策定
また、歯周病が進行している場合は、まず歯周病治療を優先して行い、その後インプラント治療へ移行します。
STEP4 一次処置
局所麻酔を行い、歯茎を小さく切開して顎の骨を露出させます。専用の精密ドリルで骨に穴を開け、インプラント体を埋入します。
埋め込み後は、細菌の侵入を防ぎ、骨と結合させるため歯茎を縫合します。
その後、骨とインプラントがしっかり結合するまで、約3〜6ヶ月の治癒期間を設けます。
STEP5
二次処置＋人工歯作成
インプラントの頭部を露出させ、アバットメントを装着した後、歯茎の治癒を待って人工歯の型取りを行います。
被せ物を製作・装着して治療が完了します。
インプラント治療 GBR(骨誘導再生法)
GBR(骨誘導再生法)
手術では、骨が足りない部分に人工の膜(メンブレン)を設置し、その内側に骨の補填材を入れます。膜がスペースを守ることで、血液や骨をつくる細胞(骨芽細胞)が入り込み、約4〜6ヶ月かけて新しい骨がつくられます。
骨の状態によっては、インプラントの埋入を同時に行う場合もあれば、まず骨を再生させてからインプラントを入れる「二段階法」を選ぶこともあります。
GBR(骨誘導再生法)のメリットと向いている方
GBR(骨誘導再生法)を行うことで、インプラントが骨の中にしっかり固定され、先端が露出してしまう心配がなくなります。露出部分に汚れがたまりにくくなるため、インプラント周囲炎(インプラントの歯茎に起こる炎症)の予防にもつながり、長期的に安定した状態を保ちやすくなります。
また、再生した骨によって歯茎のラインが整うため、見た目も自然に仕上がるというメリットがあります。
この治療は、特に上顎の奥歯(上顎洞に近い部分)や抜歯後に骨が大きく痩せてしまった部位など、骨が不足してインプラントを諦めていた方に適しています。「できるだけ長くインプラントを維持したい」と考える方に、特におすすめできる治療です。
インプラント治療 ソケットリフト・サイナスリフト(骨の高さの再生)
ソケットリフト法(オステオトーム法)とは
歯茎側から専用の器具を使って、上顎洞の粘膜(シュナイダー膜)を少しずつ持ち上げ、できたスペースに骨の補填材を入れて骨の厚みを増やします。
多くの場合はインプラントと同時に行うことができ、処置も歯茎に小さな穴を開けるだけで済むため、体への負担を少なく抑えられるのが特徴です。
ソケットリフト法のメリットと向いている方
骨を広く切開しないため腫れや痛みが少なく、治療後の回復が早い点が利点です。
上顎洞と歯槽骨の距離がおよそ5mm以上ある方、骨造成は必要でも手術侵襲をできるだけ小さくしたい方に適しています。
サイナスリフト法とは
高度な骨造成処置法であり、インプラントがしっかりと埋まるだけの大量の骨再生量を確保できます。
サイナスリフト法のメリットと向いている方
重度の骨欠損でも十分な骨高さを再建できるため、従来はインプラントが難しいとされた症例にも対応可能です。
骨の高さが大幅に不足している方、総入れ歯を長く使用して骨が極端に薄くなった方に適した方法です。
インプラント治療 スプリットクレスト
骨が足りない方には骨を増やす治療を行いますが、骨の幅が不足している際の治療法として、このスプリットクレストがあります。歯槽堤分割術、歯槽堤拡大術などとも呼ばれています。
インプラント治療 歯茎の移植術(APF・FGG・CTG)
歯茎移植術は、歯茎を強くしてインプラントを長持ちさせるために行う処置です。
お口の中を舌で触ると、頬の内側はやわらかい歯茎、上顎の真ん中あたりは固くて動かない歯茎であることがわかります。この「固い歯茎」は、歯磨きの刺激にも強く、細菌が入り込むのを防ぐ大切な役割を持っています。
しかし、インプラントを入れる場所によっては、この固い歯茎が足りないことがあります。そのままでは細菌に感染しやすくなったり、歯茎が下がりやすくなったりするリスクがあります。
そこで、ご自身の上顎などから丈夫な歯茎を一部採取し、不足している部分に移して補強するのが「歯茎移植術」です。
APF(歯肉弁根尖側移動術)
インプラントの周囲に「硬い歯茎(角化歯肉)」が少し残っている場合、その歯茎を根元側にずらして広げる方法があります。
この方法では、歯茎を一度切開して下の方へ移動させ、固定するだけなので、新たに歯茎を移植する必要はありません。
硬い歯茎がインプラントのまわりをしっかり囲むことで、インプラントの寿命を長期化できる確率を高める事ができます。
FGG(遊離歯肉移植術)
インプラント周囲に硬い歯茎がほとんど無い、あるいは面積が不足しているときに行う術式です。
上顎の口蓋から角化歯肉を採取し、インプラント周囲へ移植して縫合します。移植片が成熟すると硬い歯茎が広がり、歯磨き時の痛みや炎症リスクを抑えられます。
CTG(結合組織移植術)
インプラント周囲の歯茎が薄く、審美面や清掃性に不安がある場合に選ぶ方法です。上顎から結合組織のみを採取し、歯茎内部に挿入して厚みを増やします。
歯肉退縮を改善しつつボリュームも確保できるため、見た目が自然になり、長期的な安定性も向上します。
まとめ
硬く厚みのある歯茎はインプラントの寿命を左右する重要な要素です。状況に応じてAPF・FGG・CTGを組み合わせることで、機能性と審美性の両立をめざします。
インプラント治療 多歯欠損へのオールオン4
オールオン4の治療の概要
骨がしっかり残っている部位を選び、奥歯には角度をつけて埋入することで安定性を確保します。手術当日に仮歯を装着できるため、歯のない期間を過ごす必要がありません。
1日で歯が稼働する
オールオン4は、インプラントを埋め込んだその日に人工歯を入れられる可能性がある処置です。そのため、歯のない期間を過ごす必要がありません。インプラントの配置設計、硬い骨の選択、強固な上部構造(人工歯)での固定によって可能になります。
一方、通常のインプラント治療では、埋入後に骨としっかり結合するまで3〜6ヶ月ほど安静期間が必要です。この間は義歯を使用するか、場合によっては歯がないまま過ごさなければならないこともあります。
手術による身体の負担を軽減できる
オールオン4は埋め込むインプラント本数が少なく済むため、手術回数が減り、身体的負担も軽くなります。サイナスリフトなどの骨造成処置を避けられる点もメリットです。手術時間が短く、痛みや腫れのリスクも低く抑えられます。
治療期間の短縮
オールオン4を行うケースでは骨造成手術をしないため、骨造成に必要とする期間(約4〜8ヶ月)を必要とせず、治療期間が短縮できます。
通常、骨造成手術を行った場所は、骨ができるまでに4〜8ヶ月ほど待たなければなりません。患者様には肉体的負担だけでなく、長期の忍耐が強いられることになります。
従来のインプラント手術の場合には、このようなケースが一般的でしたが、オールオン4なら期間短縮によって、前向きに検討できる治療法となります。
高い審美性とデザイン性を発揮
オールオン4の上部構造(被せ物)は、前歯から奥歯までがつながったブリッジ状になっており、失われた歯茎の部分も人工の素材で再現されます。
そのため、歯の大きさや歯並び、歯茎の引き締まり具合まで理想的にデザインされた、自然で美しい仕上がりが期待できます。
さらに、歯茎部分を人工の素材で補うことで、唇を内側から支える「リップサポート」も回復でき、若々しい印象を取り戻すことができます。
お手入れのしやすさと清潔感
オールオン4は、お口の手入れを簡素化できるので、清潔さを維持しやすくなります。インプラントの埋入本数が片顎最少4本と少ないため、清掃する本数が少なく、管理が楽になります。その結果、清潔を保ちやすい状態となり、インプラントが長持ちしやすくなります。
