義歯・入れ歯 差し歯・入れ歯が必要になるとき
差し歯や入れ歯と聞くと、高齢者だけのものと思われがちですが、実際には年齢に関係なく必要になることがあります。
特に差し歯は、大きな虫歯や事故による外傷で歯を失った際に選択される治療法で、幅広い年代の方に利用されています。
義歯・入れ歯 差し歯と入れ歯の違い
差し歯とは
歯の根っこ(歯根)が残っている状態で、その上に人工の歯(被せ物)を装着する治療法です。自分の歯根を活かせるため、自然な噛み心地を保つことができます。
入れ歯とは
虫歯や歯周病などで歯を根元から完全に失った場合に、歯茎に密着させたりバネを使って固定する人工歯です。失った歯の機能を回復し、見た目も自然に仕上げることで、食事や会話をスムーズに行えるようにします。
義歯・入れ歯 入れ歯の種類と特徴
入れ歯には、部分的に歯を失った場合の「部分入れ歯」と、すべての歯を失った場合の「総入れ歯」があります。それぞれに保険診療と自由診療があり特徴が異なります。
保険診療の入れ歯
保険診療の入れ歯には以下のような特徴があります。
- 素材：プラスチック(レジン)製
- 部分入れ歯：金属のバネ(クラスプ)で固定
- 総入れ歯：厚みのあるプラスチック床
主なメリットは、費用が抑えられて、修理が簡単なことです。一方、デメリットとして、装着時の違和感がある、食べ物の温度が伝わりにくい、変色やすり減りが起きやすい、金属のバネが目立ちやすい(部分入れ歯)ことがあります。
自由診療の入れ歯
自由診療で作製する入れ歯には、保険診療の入れ歯にはないメリットや特徴があります。費用は高額になりますが、患者様のご希望に応じてご提案させていただきます。
バネのない入れ歯
(ノンクラスプデンチャー)
金属を使用しないため、見た目が自然で金属アレルギーの方も不安が少ないです。フィット感に優れ、装着時の違和感も少ないのが特徴です。
| 治療期間 | 約3〜4週間 |
| 通院回数 | 約2〜5回 |
金属床入れ歯
床部分に金属を使用することで薄く作れるため、違和感が少なく、食べ物の温度も感じやすくなります。耐久性にも優れています。
| 治療期間 | 約1〜1.5月半 |
| 通院回数 | 約4〜6回 |
マグネット入れ歯
残っている歯根に磁性金属を装着し、磁石の力で固定します。着脱が簡単で、安定性も高い入れ歯です。
| 治療期間 | 約1.5〜2ヶ月 |
| 通院回数 | 約5〜6回 |
義歯・入れ歯 保険診療と自由診療の入れ歯の違い
| 保険診療 | 自由診療 | |
|---|---|---|
| 費用 | 1〜3割負担で済むため安価 | 全額自己負担のため高額 |
| 素材 | プラスチック(レジン)のみ | 金属・シリコン等選択可能 |
| 製作期間 | 約2〜4週間 | 約2〜6週間 |
| 厚み | 強度確保のため厚い(3〜4mm) | 薄く作製可能(0.5〜2mm) |
| 装着感 | 違和感を感じやすい | 違和感が少ない |
| 温度感覚 | 熱が伝わりにくい | 金属床なら温度を感じやすい |
| 耐久性 | 2〜3年で作り替えが必要 | 5〜10年以上使用可能 |
| 修理 | 簡単に修理可能 | 修理に時間がかかる場合がある |
| 審美性 | 金属バネが見える(部分入れ歯) | バネなしタイプ選択可能 |
| 汚れ | 吸着しやすい | つきにくい素材を選択可能 |
| 変色 | 経年劣化で変色しやすい | 変色しにくい |
| 調整頻度 | 頻繁な調整が必要 | 調整頻度は少ない |
| 型取り精度 | 既製トレー使用 | オーダーメイドトレーで精密 |
| 人工歯の種類 | 限定的(数種類) | 豊富(形・色を細かく選択可能) |
義歯・入れ歯 保険診療と自由診療の入れ歯の違い
保険診療がおすすめの方
- 費用を抑えたい
- まずは入れ歯に慣れたい
- 短期間での作製を希望
自由診療がおすすめの方
- 快適性を重視したい
- 見た目の自然さを求める
- 長期的に使用したい
- 金属アレルギーがある
義歯・入れ歯 治療の流れ
STEP1 カウンセリング
STEP2 治療計画の立案
STEP3 型取り・製作
STEP4 調整・装着
義歯・入れ歯 あなたに適切な入れ歯をご提案します
当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルやご要望に合わせて、適切な入れ歯をご提案しています。「金属アレルギーがある」「食事を楽しみたい」「見た目を自然にしたい」など、どんなご希望もお聞かせください。
費用面でご心配な方には、保険診療と自由診療それぞれのメリット・デメリットを詳しくご説明し、ご予算に応じたより良い選択ができるようサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください。
