歯の根の治療 根管治療とは
根管治療とは、虫歯やケガによって歯の中に細菌が入り込んだときに行う治療です。
感染した歯の神経や血管を取り除き、根の中をきれいに掃除・消毒したうえで、薬を詰めて密封し、再び細菌が入らないようにします。
歯の根の治療 歯の構造と根管の役割
歯は、エナメル質・象牙質・歯髄の三層で構成されています。歯髄内の根管を通して神経と血管が歯に栄養を届けます。
根管が感染すると炎症が起こり、強い痛みを伴うこともあります。そのため、感染源を取り除き、密封することが重要です。
根管が感染すると炎症が起こり、強い痛みを伴うこともあります。そのため、感染源を取り除き、密封することが重要です。
歯の根の治療 根管治療の目的
根管治療は、基本的な器具と薬剤で痛みを取り除き、歯を温存することが目的です。可能な限り再感染を抑え、日常生活に支障のない状態を目指します。
歯の根の治療 根管治療と精密根管治療の違い
保険診療での根管治療は、使用できる器具や薬剤に限りがあり、感染した神経や組織を取り除いた後、薬を詰めて根をふさぎ、細菌が再び入らないようにする治療です。
一方、自由診療で行う精密根管治療では、より高度な設備を使います。歯科用CTで根の形を立体的に確認し、ゴム製のシート(ラバーダム)で無菌状態を保ちながら、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)で根の奥まで拡大して治療します。
使用できる器具や時間に制限がないため、感染部位の取り残しを防ぎやすいのが大きな特徴です。
視野と使用機材の違い
保険診療では肉眼とハンドファイルでの操作が中心ですが、精密根管治療ではマイクロスコープで患部を高倍率に拡大し、特殊な超弾性ファイルや超音波器具を併用します。
ラバーダムで唾液の侵入を防ぐことで無菌的環境を維持し、治療精度を高めます。
ラバーダムで唾液の侵入を防ぐことで無菌的環境を維持し、治療精度を高めます。
治療の成功率と再発リスク
保険の根管治療は、器具・材料・時間に制約があるため成功率が30〜50％とされ、再感染のリスクが高くなりやすいです。
精密根管治療では制限がないため、汚染部位を徹底的に取り除き、高い成功率で歯を残せると報告されています。
費用と通院回数
保険診療の根管治療は、自己負担が少なく済むのが大きなメリットです。
ただし、治療を分割して進めるため、通院回数が増える傾向があります。
一方、精密根管治療は自由診療となるため費用は高くなりますが、歯の根を一度の治療でしっかり密閉できるため、再治療のリスクを抑えられます。その結果、総合的には通院回数や長期的な費用負担を減らせる場合があります。
このように、治療の精度や再発リスクに大きな違いがあるため、たとえば「何度も腫れを繰り返している」「抜歯しかないと言われた」といったケースでは、精密根管治療を選ぶメリットが大きいといえます。
ただし、治療を分割して進めるため、通院回数が増える傾向があります。
一方、精密根管治療は自由診療となるため費用は高くなりますが、歯の根を一度の治療でしっかり密閉できるため、再治療のリスクを抑えられます。その結果、総合的には通院回数や長期的な費用負担を減らせる場合があります。
このように、治療の精度や再発リスクに大きな違いがあるため、たとえば「何度も腫れを繰り返している」「抜歯しかないと言われた」といったケースでは、精密根管治療を選ぶメリットが大きいといえます。
歯の根の治療 治療の流れ
治療開始
まず麻酔をしてから治療をします
歯の神経確認
虫歯を取って神経を確認します。
神経の除去
細い専用の器具で神経を除去します。
薬剤洗浄
専用の薬剤で洗浄します
汚れた歯質洗浄
汚れた歯質を取り除きます。
再度薬剤で洗浄
専用薬剤で再度洗います。
蓋をして治療終了
(1回目)
治療箇所に蓋をします。
治療再開
(蓋を外す)
蓋を外して2回目に治療を行います。
歯の根の
状態チェック
状態が良ければ次のステップへ、状態が悪ければ治療を繰り返します。
歯の根の治療終了
固定式の薬剤を入れて、治療箇所に蓋をしレントゲン写真で確認後、歯の根の治療を終了。
歯の根の治療再発をできる限り防ぎたい方へ
保険診療の根管治療には限界があり、難症例では再感染のリスクが高まります。当院ではラバーダム防湿やマイクロスコープを活用した自由診療の精密根管治療も行っています。再治療を減らし、歯の温存率を高めたい方は、ぜひ当院の「精密根管治療」専用ページをご覧ください。
あなたのお口の状態に合わせた適切な治療プランをご提案します。
