periodontal 歯周病治療

歯周病治療 歯周病治療は細菌と力のコントロール

成人の約8割が罹患するといわれる歯周病は、単なる歯茎の病気ではありません。
日本人の死因上位を占める心臓病・脳血管疾患・肺炎のリスクを、3〜4倍にまで高める可能性がある、全身の健康を脅かす病気です。
当院では歯周病専門医が、「細菌」と「力」の両面から治療を行い、歯周再生療法によって、過去に抜歯と診断された歯も可能な限り保存します。

歯周病治療 歯周病と全身疾患の関係

歯周病が死亡リスクを高める

歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま進行します。
怖いのは、歯を失うだけでなく、命に関わる病気のリスクを大きく上昇させることです。

日本人の主要死因への影響

虫歯や歯周病などで歯を根元から完全に失った場合に、歯茎に密着させたりバネを使って固定する人工歯です。失った歯の機能を回復し、見た目も自然に仕上げることで、食事や会話をスムーズに行えるようにします。

心臓病への影響

歯周病菌は歯茎から血管に侵入し、全身を巡りながら動脈硬化を進行させます。血管のなかに「プラーク」というドロドロした塊を作り、血液の流れを悪くすることで、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。実際、重度の歯周病がある方は、健康な方と比べて心臓病になるリスクが約3〜4倍も高いことが報告されています。

脳血管疾患への影響

歯周病が引き起こす慢性的な炎症により、血液がドロドロになり、血の塊(血栓)ができやすくなります。この血栓が脳の血管に詰まると脳梗塞に、血管が破れると脳出血になります。歯周病の方が脳卒中になるリスクは、健康な方の2.8倍から3.5倍にもなることが明らかになっています。

肺炎への影響

特に高齢者に多い誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が誤って肺に入ることで起こります。お口のなかに歯周病菌が多いと、それらが肺に入って重い肺炎を引き起こします。寝たきりの方や、飲み込む力が弱くなった方にとって、毎日の口腔ケアは文字通り「命を守るケア」となります。

そのほかの全身への影響

歯周病は他にもさまざまな病気と関連しています。糖尿病を悪化させて血糖値のコントロールを難しくしたり、妊婦さんの早産・低体重児出産のリスクを7倍に高めたり、認知症のリスクを上昇させることもわかっています。お口の健康は、全身の健康と密接につながっているのです。

歯周病治療 このような症状はありませんか?

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。以下の症状が一つでも当てはまる場合は、歯周病の可能性があります。

初期〜中期の症状

「歯磨きのときに血が出る」「歯茎が赤く腫れている」「口臭が気になる」「歯茎がむずがゆい」「冷たいものがしみる」「歯が長くなったように見える」
これらは歯周病の初期サインです。この段階で適切な治療を受ければ、健康な状態に回復できる可能性が高いです。

進行した歯周病の症状

「歯がグラグラする」「硬いものが噛みにくい」「歯茎から膿が出る」「歯並びが変わってきた」「朝起きると口の中がネバネバする」「歯茎が下がって歯の根元が見える」
これらの症状がある場合、歯周病はかなり進行しています。放置すると歯を失うだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を与える可能性があります。

歯周病治療 当院の歯周病治療の特徴

日本歯周病学会 認定医による専門治療

日本歯周病学会 認定医による専門治療
歯周病認定医とは、日本歯周病学会が認めた専門資格で、高度な知識と技術、そして豊富な臨床経験を持つ医師だけが取得できます。
歯周病はとても複雑な病気で、原因や進行のスピードは患者様ごとに異なります。そのため、同じ方法で治療しても限界があるのです。認定医は精密な診断を行い、病気の本当の原因を見極めたうえで、一人ひとりに合わせた治療計画を立てます。さらに、常に新しい研究を治療に取り入れ、科学的に裏付けられた治療を提供しています。
これまで改善が難しかったケースや複雑な症例にも、豊富な経験と高い技術を生かして対応できるのが歯周病認定医の強みです。

歯周外科・歯周再生療法で歯を残す

歯周外科・歯周再生療法で歯を残す

これまでの歯周病治療では、一度失われた骨や歯茎を元に戻すことはできませんでした。
しかし、「歯周再生療法」の登場によって、失われた歯周組織の再生が目指せるようになっています。
代表的な方法には次のようなものがあります。

エムドゲイン法:歯が生えるときに大切な働きをするたんぱく質を応用した治療法です。歯根の表面に特殊なゲルを塗ることで、歯茎や骨の再生を促します。

GTR法(組織再生誘導法):特殊な膜を使って歯周組織が再生できるスペースを確保し、骨や歯根膜が本来の機能を取り戻しながら再生していく方法です。

骨移植術:大きく失われた骨の部分に自分の骨や人工の骨を移植し、骨の再生を促します。

実際に当院では、「9本すべて抜歯してインプラント」と診断された患者様に対し、歯周再生療法と包括的な治療を行うことで、7本の歯を残すことができました。結果として費用の負担も大きく減らせ、さらに天然の歯を残すことで「噛む感覚」や「発音機能」を守ることができました。

エムドゲイン法

デメリット ・骨の欠損形態によっては再生が難しい場合がある
・治療後に一時的な腫れや痛みが出る場合がある
治療期間 約1〜2ヶ月
通院回数 約3〜4回程度
費用(税込) 1歯:44,000円

GTR法

デメリット ・感染リスクがやや高い
・エムドゲインより術式が複雑で、治療期間がやや長い
治療期間 約2〜3ヶ月
通院回数 約3〜4回程度
費用(税込) 1歯:55,000円

力のコントロールを組み込んだ総合治療

力のコントロールを組み込んだ総合治療
歯周病治療において「力」のコントロールは、治療の成否を左右する重要な要素です。どんなに細菌を除去しても、過度な力が加わり続ければ、歯周組織は破壊され続けます。
当院では、予防効果の高い「スタビライゼーションスプリント」を保険適用で作製できます。顎関節を安定させながら歯を保護します。
ミクロン単位で噛み合わせを調整し、特定の歯に過度な力がかからないようにすることで、歯周組織への負担を軽減し、治癒を促進します。さらに、日中の無意識な食いしばりに対しては、認知行動療法を用いて「歯と歯を離す」という正しい安静位を身につけ、歯への負担を減らす指導を行います。
細菌除去と力のコントロールを同時に行うことで、治療効果が格段に向上し、再発リスクも大幅に低下します。これが、当院の歯周病治療の大きな特徴です。

歯周病治療 よくある質問

歯周病は完治しますか?

適切な治療により炎症は治まりますが、失われた組織を完全に元に戻すことは困難です。
しかし、歯周再生療法により、ある程度の回復は可能です。
重要なのは、進行を止めてよい状態を維持することです。

歯周再生療法は誰でも受けられますか?

歯周病の進行度、骨欠損の形態、全身状態などにより適応が決まります。
喫煙者は成功率が低下するため、禁煙が必要です。

治療中の痛みはありますか?

適切な麻酔により、治療中の痛みはほとんどありません。
術後の痛みも、処方する痛み止めでコントロール可能です。

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専門の医師が、あなたの歯並びのお悩みを丁寧にお伺いします。

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